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歯ぐきから血が出る…それ、もしかして歯周病かも?
朝の歯みがき中に歯ぐきから血が出て「ちょっと力を入れすぎたかな?」と思った経験はありませんか?
実はそれ、歯周病のサインかもしれません。
歯周病は初期の自覚症状が少なく、気づかないうちに進行してしまうこともある怖い病気です。
今回は、そんな歯周病の治療の流れについてわかりやすく解説します。早期発見・早期治療の大切さを知って、健康な歯ぐきを取り戻しましょう。
歯周病とは?放っておくとどうなる?
歯周病は、歯と歯ぐきの間にたまったプラーク(歯垢)内の細菌が原因で歯ぐきが炎症を起こす病気です。
進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていき、最終的には歯が抜けてしまうことも。
実際、日本人が歯を失う原因の第1位が歯周病といわれています。
特に30〜40代の女性は、ホルモンバランスの影響で歯ぐきが敏感になる時期。
出産や育児で忙しく、歯医者に行くタイミングを逃してしまう方も多いため注意が必要です。
歯周病治療の基本的な流れ
1. 検査と診断
まずは歯周病の進行度を正確に把握するために、歯ぐきの状態や歯の動揺、レントゲンによる骨の状態などをチェックします。
この検査によって、軽度・中等度・重度のどの段階かを診断し、治療計画を立てます。
2. プラーク・歯石の除去(スケーリング)
歯周病の原因となるプラークや歯石を専用の器具で丁寧に取り除きます。これを「スケーリング」と呼びます。
初期の歯周病なら、この段階で改善が期待できます。
3. 歯ぐきの奥深くまで清掃(ルートプレーニング)
歯石が歯ぐきの奥(歯周ポケット)に入り込んでいる場合は、ルートプレーニングという処置を行います。
歯の根っこ表面を滑らかにして、再び細菌が付きにくくするための重要なステップです。
4. 再評価と必要に応じた外科処置
一定期間後に再検査を行い、炎症が改善しているかを確認します。
重度の場合は、歯周外科手術によってポケットの深さを減らす処置を行うこともあります。
5. メンテナンス(定期的なケア)
歯周病は再発しやすい病気です。
治療が終わったあとも、定期的な歯科検診とクリーニングで口腔内を清潔に保つことが大切です。
まとめ:出血のサインを見逃さず、早めの受診を
歯ぐきからの出血は、「ちょっとしたこと」と思わず、体が出しているSOSと受け取ってください。
歯周病は、早く気づけば治療も簡単に済みます。放置することで大きな治療が必要になる前に、ぜひ一度、歯科医院でのチェックをおすすめします。
多摩市・永山駅近くの大蔵歯科医院では、丁寧なカウンセリングと個別に合わせた治療を心がけています。ご自身の歯ぐきの状態が気になる方は、お気軽にご相談ください。今すぐ検診予約を!