こどもの歯並び(小児矯正)|大蔵歯科医院|多摩市馬引沢|永山駅近くの歯医者・歯科医院

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こどもの歯並び(小児矯正)

こどもの歯並び(小児矯正)|大蔵歯科医院|多摩市馬引沢|永山駅近くの歯医者・歯科医院

こどもの歯並び(小児矯正)

今のこどもたちを取り巻く環境は、歯並びやかみ合わせが正常に発育するのにマイナスの要因がたくさんあります。私は、幼稚園を2園担当させていただき定期的に歯科検診し歯科講話などもさせていただいています。昔に比べむし歯は激減し、まれに多くのむし歯のあるお子さんがいるぐらいです。

しかし、歯並びに関しては、

  1. 乳歯の間に隙間がない。(永久歯の歯並びが乱れます。)
  2. 顎の幅が小さい。(永久歯の歯が並ぶ隙間が足りない。)
  3. 上顎に比べ下顎が小さくかみ合わせが深くなっている。(下顎が後退し将来出っ歯になりやすい)
  4. 口唇閉鎖ができない、鼻呼吸ができない、結果として口呼吸している。(前歯がうまくかみ合わせず顎の成長が抑制される。)

など、多岐にわたる不正咬合のこども達を多く拝見します。

9割近くの日本のこどもの口の中に異変が。

乱くい歯(叢生)
乱くい歯(叢生)
出っ歯(上顎前突)
出っ歯(上顎前突)
下の歯がみえない(Deepbite)
下の歯がみえない(Deepbite)
受け口(下顎前突)
受け口(下顎前突)
開咬
開咬
正常
正常

鼻呼吸できていないとこのような口元になります。
なぜ鼻呼吸できないのでしょう?

お口ぽかん
お口ぽかん
への字
への字
うめぼし
うめぼし
二重あご
二重あご
笑った時に歯茎がみえる
笑った時に歯茎がみえる

一般的には、一期治療として歯牙の交換期(6歳から12歳ぐらい)にできるだけ正常歯列になるように矯正します。拡大床などの使用、MFTと呼ばれる筋機能訓練、部分的なワイヤー矯正、などの手段を使用します。二期治療として、永久歯の歯列の完成後にワイヤー矯正にて歯列を正すようにします。
当院では、極力、一期治療で正常歯列に誘導し二期治療に至らないように努力しています。ワイヤ-矯正をする場合も限局的な使用にとどめるようにしています。結果として全額に及ぶ矯正に至るケースはかなり少ないです。

症例1

2019.8.20 7歳8カ月

矯正治療前の画像
矯正治療前の画像
矯正治療前の画像

一期治療終了時 2020.12.29 9歳2カ月

一期治療終了時の画像
一期治療終了時の画像
一期治療終了時の画像

永久歯萌出完了間近 2024.3.29 11歳4カ月

永久歯萌出完了間近の画像
永久歯萌出完了間近の画像
永久歯萌出完了間近の画像
主訴 歯並びを治したい
年齢 7歳8カ月
診断 ClassⅠ 不正咬合
装置 可撤式矯正装置(側方拡大装置)
動的治療

期間
一期治療 1年4カ月
治療費 40万円(消費税別途)

+月初め処置料4千円(消費税別途)
リスク/

副作用
装置の装着時間は、毎日12時間から14時間必要です。さらに偶数日に30°ぐらいのネジによる拡大が必須です。歯の交換終了までの定期的な健診も必要です。

症例2

2020.8.19 5歳3カ月

矯正治療開始前
矯正治療開始前
矯正治療開始前

使用装置 Vキッズ

使用装置Vキッズ

2021.1.18 5歳10カ月 Vキッズ使用中止

Vキッズ使用中止時の画像
Vキッズ使用中止時の画像
Vキッズ使用中止時の画像

2022.1.5 一期治療開始時 6歳3カ月

一期治療開始時の画像
一期治療開始時の画像
一期治療開始時の画像

使用装置 水平拡大床

使用装置水平拡大床
使用装置水平拡大床

2023.1.5 一期治療終了時 7歳9カ月

一期治療終了時の画像
一期治療終了時の画像
一期治療終了時の画像

2024.3.26 経過観察中 9歳

経過観察中
経過観察中
経過観察中
主訴 歯並びを治したい
年齢 初診時 5歳3カ月
一期治療開始時 6歳3カ月
診断 ClassⅠ 不正咬合
装置 可撤式矯正装置(側方拡大装置)
動的治療

期間
一期治療 1年6カ月
治療費 Vキッズ5万円(消費税別途)
一期治療 40万円(消費税別途)

+月初め処置料4千円(消費税別途)
リスク/

副作用
装置の装着時間は、毎日12時間から14時間必要です。さらに偶数日に30°ぐらいのネジによる拡大が必須です。
歯の交換終了までの定期的な健診も必要です。
Vキッズは混合歯列期の口腔機能の適正化のために使用します。

症例3

初診時 2020.7.6 6歳6カ月

初診時
初診時
初診時

使用装置

使用装置上顎RME(固定式急速拡大装置)、MPA(上顎前方牽引装置)
上顎 RME(固定式急速拡大装置)、MPA(上顎前方牽引装置)
使用装置下顎可撤式緩速水平拡大装置
下顎 可撤式緩速水平拡大装置

2020.12.22 一期治療開始時 6歳11カ月

一期治療開始時
一期治療開始時
一期治療開始時

2021.3.23 急速拡大終了後 7歳2カ月

急速拡大終了後の画像
急速拡大終了後の画像
急速拡大終了後の画像

2023.11.13 一期治療終了時 9歳10カ月(上顎:トランスパラタル装置 2バイ4(ワイヤー装置)オーバーレイ / 下顎:部分的ワイヤ-矯正)

一期治療終了時の画像
一期治療終了時の画像
一期治療終了時の画像

2024.3.18 経過観察中 10歳2カ月

経過観察中
経過観察中
経過観察中
主訴 歯並びを治したい
年齢 初診時 6歳6カ月
一期治療開始時 6歳11カ月
診断 ClassⅢ 不正咬合
装置 上顎 RME(固定式急速拡大装置)
MPA(上顎前方牽引装置)
2バイ4
トランスパラタル装置
下顎 可撤式緩速水平拡大装置
部分的ワイヤ-矯正
動的治療

期間
一期治療 2年11カ月
治療費 一期治療 45万円(消費税別途)

+月初め処置料4千円(消費税別途)
別途 2バイ4 トランスパラタル装置 7万円(消費税別途)
リスク/

副作用
ClassⅢは、できるだけ早期の治療が好ましく成長期に悪化する可能性もあります。成人になってからの治療には、外科矯正の可能性もあり、費用も100万円以上かかることが一般的です。成長期の取り組みが有効と考えます。

症例4

2023.6.3 一期治療開始時 8歳5カ月

一期治療開始時
一期治療開始時
一期治療開始時

使用装置 BJA(バイトジャンピングアプライアンス)

使用装置BJA(バイトジャンピングアプライアンス)
使用装置BJA(バイトジャンピングアプライアンス)

2024.4.13 一期治療終了間近 9歳3カ月

一期治療終了間近
一期治療終了間近
一期治療終了間近
矯正治療前のセファロ画像
2023.5.9
矯正治療後のセファロ画像
2024.1.16

治療前と治療途中の一月時点のセファロ画像の比較です。白色の枠線の内側の薄黒く見える気道の狭窄が改善し呼吸がし易くなっています。空色の枠線の内側の前歯の位置関係が上顎前突から正常被害に改善し側貌のプロポ-ションも改善しています。

主訴 歯並びを治したい
年齢 一期治療開始時 8歳5カ月
診断 ClassⅡ 不正咬合
装置 BJA(バイトジャンピングアプライアンス)
動的治療

期間
一期治療 8カ月(一期治療終盤)
治療費 一期治療 45万円(消費税別途)+月初め処置料4千円(消費税別途)
リスク/

副作用
BJAは、上顎前突に使用される機能的矯正装置です。
混合歯列期から永久歯列期初期の身長が伸びる時期に使用されます。一日12時間から14時間使用し、下顎骨の前下方への成長を促します。成人になってからの矯正では、一般的に上顎の4番の歯牙を抜歯して全額にブラケットを装着しワイヤー矯正を行います。成人に成ってからの矯正では、気道の改善は難しいと思います。歯の配列の修正ではなく、顎の位置の修正で対応しますので理想的な改善方法の一つです。
ただし、成長期の限られた年齢のみ有効となりますので介入のタイミングが重要な要素になります。

症例5

2022.5.14 初診時 10歳11カ月 拡大床による一期治療は2022.6.17より開始

初診時の口腔画像
初診時の口腔画像
初診時の口腔画像

2023.9.1 12歳3カ月 拡大床による一期治療終了

拡大床による一期治療終了時の口腔画像
拡大床による一期治療終了時の口腔画像
拡大床による一期治療終了時の口腔画像

2023.9.1 12歳3カ月 ワイヤ-矯正開始

ワイヤ-矯正開始時の口腔画像
ワイヤ-矯正開始時の口腔画像
ワイヤ-矯正開始時の口腔画像

2024.4.3 13歳10カ月 ワイヤ-矯正ほぼ終了

ワイヤ-矯正ほぼ終了時の口腔画像
ワイヤ-矯正ほぼ終了時の口腔画像
ワイヤ-矯正ほぼ終了時の口腔画像
初診時のレントゲン画像
2022.5.6 11歳11カ月 初診時
治療後のレントゲン画像
2024.1.26 13歳8カ月

最初の頃の歯軸の乱れが正されほぼ水平に正直し上下の歯軸がほぼ直線状に成っています。
各歯牙の高さも揃って緩やかな曲線上に排列しています。

主訴 歯並びを治したい
年齢 初診時 10歳11カ月
診断 ClassⅢ傾向 HighAngle
装置 可撤式矯正装置 側方拡大装置
MPA(上顎前方牽引装置)
上顎ワイヤ-矯正
動的治療

期間
床矯正 1年3カ月
上顎ワイヤ-矯正 7カ月
治療費 床矯正 45万円(消費税別途)

+月初め処置料4千円(消費税別途)
上顎ワイヤ-矯正 15万円(消費税別途)
リスク/

副作用
床矯正装置の装着時間は、毎日12時間から14時間必要です。さらに偶数日に30°ぐらいのネジによる拡大が必須です。
この年齢で永久歯交換期後半の場合、一般的には、永久歯列完成後に本格矯正を行います。その場合、一般的には上下の4番目の歯の抜歯による矯正になります。しかし、少しでも成長の見込める早期に拡大床による上下の顎堤形態の修正、前方牽引による顎位の修正を行い、ワイヤー矯正を併用することにより、ワイヤー矯正の時間を短縮し、本来、矯正開始する年齢でほぼ矯正治療が終了し、しかも歯を抜かずに矯正治療を終了できそうです。
抜歯せざるを得ないケースはもちろん在りますが、できるだけ歯を抜歯せずに矯正治療を行いたいものです。

症例6

2020.9.30 一期治療開始 6歳2カ月

一期治療開始時の口腔画像
一期治療開始時の口腔画像
一期治療開始時の口腔画像

使用拡大床 水平拡大、MPA(上顎前方牽引装置)

使用拡大床:水平拡大、MPA(上顎前方牽引装置)
使用拡大床:水平拡大、MPA(上顎前方牽引装置)

2021.12.18 水平拡大終了 7歳4カ月

水平拡大終了時の口腔画像
水平拡大終了時の口腔画像
水平拡大終了時の口腔画像

2022.5.21 ファンタイプ拡大床開始 7歳9カ月

ファンタイプ拡大床開始時の口腔画像
ファンタイプ拡大床開始時の口腔画像
ファンタイプ拡大床開始時の口腔画像

ファンタイプ拡大床

ファンタイプ拡大床
ファンタイプ拡大床

2023.3.24 ファンタイプ拡大床終了 8歳7カ月

ファンタイプ拡大床終了時の口腔画像
ファンタイプ拡大床終了時の口腔画像
ファンタイプ拡大床終了時の口腔画像

2023.5.18 BJA使用開始 8歳9カ月

BJA使用開始時の口腔画像
BJA使用開始時の口腔画像
BJA使用開始時の口腔画像

使用装置 BJA

使用装置BJA
使用装置BJA

2024.3.2 BJA使用終了 9歳7カ月

BJA使用終了時の口腔画像
BJA使用終了時の口腔画像
BJA使用終了時の口腔画像
治療前の頭部のレントゲン画像
2020.2.7 5歳6カ月
治療後の頭部のレントゲン画像
2023.12.23 8歳4カ月

頸部の傾斜、顎骨の形、位置の変化、特に口唇の閉鎖や側貌の変化が顕著です。

主訴 歯並びを治したい
年齢 初診時 5歳6カ月
診断 ClassⅡ HighAngle
装置 可撤式矯正装置 側方拡大装置
MPA(上顎前方牽引装置)
FANタイプ拡大床
BJA(バイトジャンピングアプライアンス)
MFT(口腔筋機能療法)
動的治療

期間
床矯正+MFT 3年3カ月
治療費 床矯正 40万円(消費税別途)

+月初め処置料4千円(消費税別途)
FANタイプ BJA、MFTなど 16万円(消費税別途)
リスク/

副作用
床矯正装置の装着時間は、毎日12時間から14時間必要です。さらに偶数日に30°ぐらいのネジによる拡大が必須です。歯列の修正のみではなく、口腔筋機能療法(食べる機能、話す機能、口唇閉鎖、鼻呼吸、舌の位置、姿勢など多岐に渡る機能の獲得ができていない場合、口腔機能の定型発達において個人的因子あるいは環境因子に関与が必要な場合に正しい成長に導く取り組み)その子に必要な様々なトレ-ニングや指導を行います。
必然的に、長期間の関与が必要になり、さらには、様々な装置が使われます。長期間を必要としましたが、ワイヤ-矯正の必要が無く、永久歯の萌出を見守れば正常歯列に導けるところまで到達できました。こどもたちの不正咬合が重症化する傾向があります。研究が進み様々な装置や取り組みも多様です。その子に合った適切な対応を常に検討しできるだけ最善を目指しています。