入れ歯(義歯)
入れ歯(義歯)
私共では、患者さんが負担する費用が高く手術が必要となるインプラント治療は避けたいと考えています。
なんとか入れ歯で高い満足度を得られないものか?
このような考えから創意工夫をして新たな入れ歯の製作方法について研究してきました。
最近では入れ歯に使用する材質や構造が優れたものが多くなりご自身にピッタリ合った入れ歯を選択できます。
その結果、患者さん個々の希望や口腔内の状態にあった入れ歯の製作が可能となりました。
しかし快適な入れ歯は材質や製作方法で決まるわけではありません。
当院では製作開始前に口腔内の状態(歯周病の管理、噛み合わせの適正化など)を把握して
仮の入れ歯で繰り返し調整します。
お口に馴染みやすい入れ歯全体の形状、自然な外見や快適な食生活、会話に至るまで考慮したものを提供するように心がけています。
また新しく製作する入れ歯でも修理や調整は必要となりますが、10年間は使用できる入れ歯をご提供することを心がけています。
入れ歯
(当院では、ほとんど義歯で対応しています。)
1. 保険の義歯
保険では、設計や使用する材料などがほぼ同一に決められています。
金属製の維持装置、レジンを使った義歯床、どうしても見た目や大きさなどに制限があります。
2. 自費の義歯
いくつかの特殊な装置や材質や設計思想があります。
装置(OPアンカー) | 費用25,000円(消費税別途) 再制作15,000円(消費税別途) |
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材質による違い |
高分子材料を使用し軽くしなやかで薄くすることができます。 費用120,000円(消費税別途)~250,000円(消費税別途) |
設計思想の特殊な義歯 | ミラクルデンチャー 費用200,000円(消費税別途)~350,000円(消費税別途) |
インプラント
多数歯欠損をインプラントのみで修復する場合、必要なインプラントが多数歯必要になり、金額もかなり高額になります。当院では、ほとんど行いません。
補助的に義歯と併用して利用するのは、あり得るかと思います。
家を建てることを考えてみてください。
まずは、敷地の環境、(軟弱地盤、傾斜地、日当たりなど)。
地盤が軟弱では、たとえ堅牢な家を建てても経年的に傾いてしまいます。
まずは、歯周病の治療をし、自己管理のできる永続的に安定した口腔環境の確立。
残存歯の個別の動揺度や骨の支持により場合によって根面で切断し揺すられて動揺しないようにしてその上にOPアンカーなどのアタッチメントを使用したり、保険であれば、金属で被覆します。
上下の顎のかみ合わせに高低差があり凸凹では、噛み合わせた時に杵と臼のようにすり潰すことができません。スムーズにすり潰せるように若干の傾斜のある曲面になるように修正します。
顎の位置と噛み合わせの位置が不調和では、しっくり噛めません。干渉している部分の修正も必要になります。
さらには、噛み合わせの高さも体に調和する必要があります。
環境の整備は、多岐に渡りますがとても大切でこれができないとどんなに工夫しても良い義歯はできません。この環境整備こそが良い義歯を作れるかを決める決定的な条件です。
保険でも、自費でもとても重要です。しかし、保険の範囲内では矯正のような位置移動や噛み合わせの修正は適用になりません。難易度の高い場合には、保険のみでの環境整備には無理があり、どうしても費用がかかる場合がでてきます。
環境が整備された時点での口腔環境に対し最善の設計に入ります。
顎堤の形状、高さ、粘膜の状態、上下の噛み合わせの位置や高さ傾斜の状態、上下の歯の位置関係、欠損の位置の口腔内全体での評価など、多岐に渡ります。
その際に、使う装置、材質、設計思想などを加味して設計に入ります。
自費の義歯での作成希望の場合には、その設計で満足が得られるか、検討する必要がある場合には、トリートメントデンチャーと言う仮の義歯の使用を通して各個人による気になる部分の修正をしていきます。
仮設住宅でリビングの広さ、キッチンの位置、収納のスペースなど実際に住んでみて気になる所を改善し概ね良好な仮設住宅ができるか検証していきます。
その仮設住宅の設計を生かし材質や設計を決めてから完成住宅の施工に移行します。
仮設住宅で良い結果が出せなければ自費の義歯には移行しません。
ただし、自費の義歯がご希望で準備していますので仮設住宅では終了できません。
その点は、ご注意ください。
当院には、他院で思わしい結果が得られずに来院される患者さんが多数おいでになります。多くの場合、環境の整備に時間をかけ、ご満足いただけるように努力しています。
完成後も、メインテナンスで通院いただき問題が生じても極力修理対応して長くお使いいただいています。ただし、管理が不十分であったり体調の変化や口腔内環境が著しく変化した場合は、再製作せざる場合もあります。
入れ歯本体の材質はレジン床です。
レジン床の入れ歯の場合、耐久性が弱いので噛み過ぎると短期間で割れてしまうことがあります。
しかしレジン床の入れ歯で長期間、何の問題なく使用している方も多くいらっしゃいます。
仮に破損した場合でも修理・補強ができます。
よく破損する方でも何度か修理・補強をすると安定して割れる頻度が減ります。
ただし、レジン床の入れ歯の場合には使用する方との相性の良し悪しがあります。
現在、従来のものとは違う構造の入れ歯が数多くあります。
入れ歯を使用する方の口腔内の状態やご希望などを考慮して選ぶことが可能です。
ミラクルデンチャーは設計思想が従来とは全く異なり義歯の着脱方向と咀嚼による脱離の方向を変えてありますので咀嚼により脱離しにくくこの維持力が緩くなってもきつくする必要が生じた場合修理してきつくなるようにできます。
下顎の義歯:小さく、薄く、なおかつ内部にかなり強固な補強がされています。金属の維持装置がありません。
上顎の義歯:小さく、薄く、なおかつ内部にかなり強固な補強がされています。金属の維持装置がありません。
入れ歯の維持機構の見直しを行い全く新しい考えにより設計された入れ歯です。
従来の入れ歯より小さく薄い上にクラスプと呼ばれている金属の維持装置をほとんど使用しません。
そのため審美性にも大変優れています。
また個々の患者さんの口腔内の状態にあわせ改良を施して製作することが可能です。
現在、私共で提供している入れ歯の中で最も好評で愛用者が多いのがこのミラクルデンチャーです。
※当院はミラクルデンチャー取扱いの認証を受けている歯科医院です。
ミラクルデンチャーの特長は、下記の2点です。
※根面アタッチメント/オプション
歯の根の部分のみ残してそこにアンカーを装着して入れ歯を固定します。
入れ歯側には特殊ゴムリングを装着してあります。
この特殊ゴムリングの力で入れ歯を吸着させ安定させます。
OPアンカーは歯周病で骨が吸収した歯にも利用できるため当院でもよく使用しています。
また、歯根が残っている方ならご使用中の入れ歯にも装着することが可能です。
このOPアンカーを入れ歯に装着することで安定して噛みやすくなるメリットがあります。
※保険適用外
OPアンカー(本体) | 27,500円 歯茎側へOPアンカー1本の装着価格です。 |
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OPアンカーを使用した入れ歯 | 110,000円~330,000円 |
金具を使用せず樹脂材料と金属床を併用した入れ歯です。
軽量で安価な金属床ですが樹脂製のため経年劣化による変色があり細かな傷が付きます。
おおむね7年~10年で経年劣化します。
また修理ができないのが欠点ですが現在まで当院では作り変えた患者さんはいません。
※保険適用外
スマイルデンチャーC+ | 165,000円~220,000円(税込) |
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新しいタイプで義歯修理が可能になっています。