小児矯正
小児矯正
こどもの時に筋機能を獲得すれば骨格も顎位も正しく補正され顎の長さや噛み合わせも成長により正されて安定します。
そして成人してからよりも矯正しやすいメリットがあります。
小児矯正では6歳から開始するのが理想です。この一期の小児矯正は8歳~10歳までが治療が可能な年齢となります。
今のこどもたちを取り巻く環境は、歯並びやかみ合わせが正常に発育するのにマイナスの要因がたくさんあります。
私は、幼稚園を2園担当させていただき、定期的に歯科検診し、歯科講話などもさせていただいています。
昔に比べむし歯は激減し、まれに多くのむし歯のあるお子さんがいるぐらいです。
しかし、歯並びに関しては、
など、多岐にわたる不正咬合のこども達を多く拝見します。
9割近くの日本のこどもの口の中に異変が。
鼻呼吸ができないとこのような口元になります。
なぜ鼻呼吸できないのでしょうか。
一般的には、一期治療として歯牙の交換期(6歳から12歳ぐらい)にできるだけ正常歯列になるように矯正します。
拡大床などの使用、MFTと呼ばれる筋機能訓練、部分的なワイヤー矯正、などの手段を使用します。
二期治療として、永久歯の歯列の完成後にワイヤー矯正にて歯列を正すようにします。
当院では、極力、一期治療で正常歯列に誘導し二期治療に至らないように努力しています。
ワイヤー矯正をする場合も限局的な使用にとどめるようにしています。
結果として全額に及ぶ矯正に至るケースはかなり少ないです。
精密な検査と治療計画立案 | 44,000円(税込) |
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治療費用 (治療計画にある装置を含む費用) |
350,000円~500,000円 ※追加で必要になる可能性のある装置の概算の提示 様々なケースがあり、必要に応じて |
調整費用 | 月額4,400円(税込) 同月2回目以降1,100円(税込) |
動的治療後の経過観察中 | 保険によるメインテナンスの合間に観察のみは、無料 レントゲン検査などが必要な場合や、再度の動的な治療の必要な場合、4,400円(税込) |
帰宅してからの時間と就寝の間のトータルで一日12時間から14時間の装着が必要です。
拡大ねじは、決められた時間に偶数日30度程度拡大します。
拡大ねじは、一日一回90度の回転(約0.2mm)。
装置の使用期間は、保定期間を含めて短い期間で3~6カ月。長い期間で約一年を見込みます。
寝ている間を含めて、少なくても一日12時間以上使用する必要があります。
Ⅱ級の場合は、メタル。Ⅲ級の場合は、レジン冠が原則です。
使用装置は、多岐に渡ります。こどもの成長は、個人差が大きく同じ装置でも効果も様々です。
その子に最適な装置の選択を心がけていますが、拡大ねじがいっぱいになった場合は、新制するよりできるだけ修理で対応しています。この場合には別途4,400円で修理対応しています。
また、やむをえず異なる装置が必要になった場合には、技工料相当額の費用が掛かります。
装置により22,000円から77,000円です。作成前に保護者の方と相談させていただいています。
難易度により費用が異なる方が、一律に高価な費用設定より妥当な費用になると考えています。
できるだけ、成長期の間に改善し、せめて、抜歯が必要なケースも非抜歯を目指します。
様々な要因で二期治療に移行する可能性のある場合には事前にお話しし、成長の様子の経過観察後に再度、診査、計画の上ご相談します。
現在、一期治療終了後、ワイヤー装置を使用して二期治療に移行するケースは、少数です。
ワイヤーを使用する場合も限られた範囲の使用を心がけています。
必要な場合も最大片顎165,000円です。
「食べる機能」「話す機能」その他の機能が十分に発達していないか、正常に機能獲得ができておらず、摂食機能障害の明らかな原因疾患が無く、口腔機能の定型発達において個人的因子あるいは環境因子に専門的関与が必要な状態とされています。
口腔機能の発達を早期からサポートすることは、こどもの一生の健康を左右する歯列咬合の健全な育成という意味からも大変重要です。さらに、悩んでいる親の子育て支援し、健康長寿につながる良い生活習慣をみにつけるという使命を果たすことが目標です。
哺乳、離乳、構音機能、咀嚼機能、姿勢、口唇閉鎖(鼻呼吸)、舌の位置、呼吸、視力、など
呼吸のプログラム、舌のプログラム、嚥下のプログラム、唇・頬のプログラム、こどもの健全な成長が行われず、歯列不正にならないように乳児期、幼児期(初期、中期、後期)、学童期の期間を通して筋機能訓練を指導します。主には、幼児期後期、学童期が中心になります。
実は、矯正治療を必要としないのが最も理想的です。また、機能不全があると矯正中の治療効果が表れにくく、治療後の後戻りの原因にもなります。
機能訓練とマイオブレース(既成の顎位修正装置)で不正咬合の改善を目指します。
不正咬合の原因となる間違った口腔習癖(舌癖、口呼吸など)を改善することで悪い歯並びも改善します。
このマイオブレースは口腔習癖を改善するのに必要な顎の発達を促すことを目標としているマウスピース型補助器具です。
このマイオブレース・システムには2つの特長があります。
こどもの時に筋機能を獲得すれば骨格も顎位も正しく補正され顎の長さや噛み合わせも成長により正されて安定します。
毎日5分程度の機能訓練を行います。
またマイオブレースは日中に1時間~2時間と就寝中に装着します。
この機能訓練とマイオブレースの装着は不正咬合の改善を促すことを目標として使用します。
悪い歯並びの度合が通常よりも強い場合に一期小児矯正治療で改善しない場合があります。
その場合には第二期小児矯正治療へ移行します。
この二期小児矯正治療は小臼歯などの側方歯群(そくほうしぐん)の交換後に矯正治療を開始します。
第二期小児矯正治療では、原則成人矯正と同じようにワイヤーを用いて矯正治療を行います。
ケースによりさらに部分的なワイヤー矯正で済む場合は、55,000円(税込)~110,000円で追加して治療します。
※保険適用外
上顎に追加して二期小児矯正治療初期費用の目安 | 165,000円~220,000円(税込) |
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下顎に追加して二期小児矯正治療初期費用の目安 | 165,000円~220,000円(税込) |
調整費用 ※矯正治療期間中に必要となる費用 |
月額4,400円(税込) |
1年~2年
※一期小児矯正治療終了後に12歳臼歯が生えてから開始の場合