成人矯正
成人矯正
※矯正費用はすべて保険適用外となります。
当院では、矯正治療についてのご相談のみでも受け付けています。
こんな方は当院の矯正担当医へお気軽にご相談ください。
電話予約の時に「矯正治療の相談を希望」とお伝えください。
矯正治療を開始する前に精密検査を行い治療計画書とお見積書を作成します。
1
精密検査
個々の患者さんに合った矯正治療を行うためにレントゲン撮影で骨格などの精密検査を行います。
この精密検査の結果に基づいてセファロ分析を行い詳細な治療計画書(診断資料)を提出します。
検査後、治療計画書(診断資料)が完成するまでに2週間ほどお時間をいただきます。
2
正式な(矯正)治療計画書の提出
患者さんの希望などを取り入れた治療方法に基づいた治療計画書を提出します。
検査結果の診断資料を基にした治療方法、期間、費用などの治療計画についてご説明をいたします。
治療計画書(診断資料)は患者さんにお渡しいたしますので時間をかけて検討していただけます。
※治療計画書の内容=治療方法、(治療)期間、(治療)費用
精密検査~治療計画書(診断資料)完成までの費用:44,000円以内(税込)
※保険適用外
※診断資料と治療計画についてご納得いただけた場合に矯正治療を開始します。
提出する治療計画書(診断資料)は下記の各項目の分析結果などを基にして総合的に診断をして作成されます。
セファロ分析
レントゲン写真からセファロ分析を行いその結果をまとめたポリゴン表で詳細な分析を行います。
このポリゴン表により患者さんの上下の顎の大きさと形、歯の傾斜角度などの標準値から外れている度合を数値で把握できます。
模型分析
患者さんの口腔内模型を製作して上下顎の前後的、側方的な位置関係、顎の幅や正中のずれ、それぞれの歯の傾斜や位置の偏位などを分析します。
総合的な診断
上記の検査から患者さんの問題点を見つけ出して箇条書きに抽出します。咬合器に模型をマウントし理想の顎位で固定し理想的な治療後の顎位(TRP)を総合的に検討模索します。
トリートメントプランの策定
治療の方針を提案する何種類かのプランと各プランの具体的な段取りを提示します。
3
矯正治療を開始
むし歯や歯周病などの疾患がある場合には、口腔内の治療を行ってから矯正治療を開始します。
対象者は、すべての歯が生え変わっている場合には成人矯正となります。
※保険適用外
成人矯正治療初期費用の目安 | 700,000円~1,000,000円(税込) |
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成人部分矯正治療初期費用の目安 | 110,000円~385,000円(税込) |
調整費用 | 月額4,400円(税込) ※矯正治療期間中に必要となる費用 |
アンカースクリュー(TAD)の使用の場合 | 一本植立で22,000円(税込) ※全体的な難易度により総額の費用が変化します。 |
同月に二回以上調整が必要な場合は、1,100円(税込)が掛かります。
当初の予定よりさらに追加の装置が必要になった場合、技工料相当額のご負担をいただく場合があります。
成長が終了してからの方が成長に伴う変化が無くなっていますから問題が整理され矯正治療に取り組みやすいのがメリットとなります。
しかしその反面、完成した骨の変化は望めませんので矯正で治せる範囲も限られてしまいます。また成人の矯正治療では顎や歯並びの状態により歯を間引き(抜歯)して矯正する場合もあります。
できるだけ抜歯して矯正することを避けたいと考えています。
まず、非抜歯での治療を心がけ、やむを得ない場合に相談の上、抜歯矯正に移行します。検査の結果非抜歯では無理な場合もあります。今は、アンカースクリューの併用により非抜歯の矯正の適応が増えています。最初に抜歯してしまうと元には戻れません。
8番の歯は、原則抜歯します。
一般的には、成人に対する可撤式拡大装置の使用は禁忌とされています。
しかし、その方の体に対し顎の幅が小さい場合には、ある程度の拡大は、可能です。
そんな場合、拡大しても後戻りはあまりありません。
顎の形態変化をまず目指し、その状態からワイヤー矯正に移行します。
床矯正の時間が掛かりますが、ワイヤー矯正の期間は、抜歯矯正より短くできます。
ワイヤー矯正の方法でGEAW装置の使用は、とても有効です。
私共ではゴムメタル材質を使用したワイヤー矯正器具『GEAW(ギア)矯正装置』を使用して矯正治療を行っています。
従来の矯正装置と比べるとGEAW矯正装置には以下のメリットがあります。
素材がチタン合金のため軽量で金属アレルギーの患者さんでも使用できます。
しなやかな屈曲が可能な超弾性の形状記憶合金です。この特性により屈曲が戻る過程で均一な矯正力を持続して治療部位にかけることが可能となります。そして従来の矯正装置よりもワイヤーの交換回数が少なくて済みます。
GEAW矯正装置は従来の矯正装置よりも弱い弾力で歯並びを矯正します。そのため痛みの少ない矯正治療が可能なので患者さんへの負担も少なくて済みます。
従来の矯正装置と比較して約1/3~1/2程度、矯正治療期間を短縮することが可能です。またGEAW矯正装置を使用することで多くの場合、歯を抜かずに矯正治療を行うことができます。そして歯を抜かずに矯正治療が可能な場合、さらに治療期間を短縮することができます。
※歯列の状態により抜歯が必要となる場合もございます。従来の矯正装置と比べるとGEAW矯正装置には以下のデメリットもあります。
従来の矯正装置よりも1回の調整時間が長くなります。
食事の時以外、常に上顎と下顎の間に顎間ゴムをかけます。日常の会話等には支障がありません。この顎間ゴムの作用により顎位の補正を行います。そのため顎間ゴムを使用できない方にはGEAW矯正装置による矯正治療はできません。
※GEAW矯正装置に顎間ゴムを装着した状態。