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インプラントを数本入れたい…でも、それってどう決めるの?
「奥歯を2本抜いたままにしている」
「ブリッジがダメになったから、今度はインプラントにしたい」
こういった声を診療の現場でよく耳にします。
1本だけでなく、2本以上のインプラントを検討している方は少なくありません。
しかし、複数本のインプラント治療では「全体のバランス設計」が非常に重要になります。
単に「失った歯の本数分インプラントを入れればいい」というわけではないのです。
今回は、複数本インプラント治療を検討されている方に向けて、全体設計の必要性や治療の考え方についてわかりやすくご紹介します。
単純に「本数=インプラントの数」とは限らない理由
例えば、奥歯が3本連続で抜けてしまった場合。
「3本分だから、インプラントも3本必要なのでは?」と思いがちですが、実際には2本のインプラントで3本分の被せ物(ブリッジ型)を支えるという方法もあります。
逆に、骨の状態や噛み合わせのバランスによっては、欠損本数より多くのインプラントが必要になるケースも。
このように、複数本のインプラント治療では「どの位置に、何本、どう配置するか」という設計の戦略が、結果に大きく影響します。
全体設計の重要ポイント
以下のような観点で、全体の治療設計が検討されます。
- 噛み合わせの力をどう分散させるか
- 残っている歯や顎の骨の状態
- 上下の歯のバランス
- 見た目の調和と清掃性の確保
設計が甘いと、噛む力が一部のインプラントに偏ってしまい、将来的に破損や脱落のリスクが高まることもあります。
特に、歯を失ってから時間が経っている場合は、顎の骨が痩せていることも多く、土台の強度も含めて慎重な設計が必要です。
なぜ「全体設計」が難しいのか?
インプラント治療は、医師の技術だけでなく、診断力と計画力も問われる治療です。
例えば、
- CTによる骨の三次元的評価
- 噛み合わせの癖の分析
- 現存する歯との協調性
これらを総合的に判断し、今後10年、20年と安心して使えるかを見据えた設計が求められます。
ですので、複数本の治療を検討している場合には、「インプラントを入れるだけ」の場当たり的な治療ではなく、総合的な診断と設計ができる歯科医院の選択がとても大切になります。
当院の考えるインプラント治療の「成功」
当院では、複数本インプラント治療をご希望の患者さまには、
- 歯科用CTによる精密診断
- 口腔内スキャンによる噛み合わせの分析
- 診断用ワックスアップ模型の作成
などを通じて、見た目・機能・清掃性のすべてを兼ね備えた設計を行っています。
また、メンテナンス性も設計段階で重視しています。
「入れたあとにどう清掃しやすいか?」「将来、もし歯を失ったときの拡張性は?」といった観点も欠かせません。
複数本のインプラントこそ、慎重なカウンセリングから
「高額になるから慎重に考えたい」
「失敗したくないから、信頼できる先生に相談したい」
そんなお気持ちがあるのは当然です。
インプラントは決して安い治療ではありませんし、だからこそ“長く使える設計”が最重要なのです。
当院では、初診カウンセリングにて現在のお口の状態を詳しく確認し、複数の治療パターンをご提案しています。
ご自身で納得のいく選択ができるよう、資料や模型を用いた説明も大切にしています。
まとめ:複数本インプラントは「本数」より「設計」で決まる
歯を複数本失ってしまったとき、インプラント治療はとても心強い選択肢です。
しかし、その成功には計画的な設計と適切な診断が欠かせません。
何本インプラントを入れるかだけではなく、どこに・どう支えるかという「全体設計」が鍵を握ります。
もし複数本のインプラントをご検討中でしたら、まずは当院の無料カウンセリングにお越しください。
CT撮影を含めた診査診断に基づき、あなたに最適な治療プランを一緒に考えましょう。
永山駅から通いやすい当院では、治療前後の不安にも丁寧に対応いたします。
まずはお気軽にご相談ください。